アーユルヴェーダの古典に、「体と心の両面で真の健康をもたらす癒しの術は、本当の治療法だ」という言葉があります。
アーユルヴェーダは5000年も前から心身の健康の大切さを言っています。しかもそれは聖者たちが、瞑想状態の中でアーユルヴェーダ『生命の科学』の叡智を受け取り、その基礎概念を普及したと言われています。
考えるだけですごいですが、私たちの内側には感情の奥に知性の層がありそこがすべてを知っているとも言われています。
自然治癒力はここから生まれてくるんですね。
例えば口に何か物を入れて瞬間に吐き出すとき、体は何かおかしいって瞬時に気づき反応する。
暑くなると自然に汗がでたり、風邪をひくと食欲がなくなるのも、全ては私たちの内側が良くなるために働く力。
本来は知っていること。
けれども私たちは様々な事情で、その真の叡智が見えなくなっていて、本来持っている内側の力が発揮されないでいるかもしれません。
アーユルヴェーダの考える真の健康とは、とてもシンプルです。きっとそれを知るだけで皆さんの内側の力が目覚めてくるかもしれませんね。今回はアーユルヴェーダの考える健康の定義をお伝えします。
心と五感が幸せを感じていること
私たちは外から栄養を取り入れ、それが養分となり体を作っています。
外から取り入れたものを消化する力がきちんと働く事で良い養分が作られて、それが血となり骨となっています。
なので、消化が順調である事、とても大切です。
そして良い養分が作られるのと同時に、正常に老廃物、汗・尿・便が作られ、排泄されることも大切です。
想像してみて下さい。料理をするときに出た生ごみをそのままにしていたら…..
においもさることながら腐敗してとんでもないですよね。ためないこと、大切です。
汗、尿、便が正常に作られ排泄されるという事は、体の機能が正常に働いているという事です。
なので、自分が健康かどうかって判断するとき、毎日きちんといいうんちがでるかとか、汗をかけるかとか、おしっこがでるかとか、出過ぎてないかとか、そういうシンプルな機能を見直してみると、いいかもしれません。
そしてたまっていたものがすっきりすると、体も心もさわやかで気持ちいいですよね。
皆さんも経験ありますでしょ?
いつも経験してる方もいらっしゃると思いますが、毎朝快調に便がでるととっても気持ちいいですよね。
また適度な運動をして気持ち良く汗をかいた後も、気分爽快ですよね。
アーユルヴェーダの健康の定義の最後には以下の事が上げられています。
「心と五感が幸せを感じていること」
心身の健康のバロメーター、自分の心と感覚が幸せだって感じていること。
いい匂いをかいで心が落ち着いたり、おいしいごはんを頂き幸せを感じたり、人からしあわせな言葉をかけてもらい心が喜んだり、ハグされて安心したり。
私たちの体も心も本来とっても素直で正直です。
気持ちのいいこと、自分の心に体にしてますか?
それが心身の健康の一番のバロメーターになるんじゃないかと思います。
(momoyo先生コラムより抜粋)